どうも!こんにちはパキポッポです。
発根管理って正解がないから楽しいんだよね〜
さて、前回は、株の状態チェックから下処理を解説しました。
ここからは、発根管理に使用する土から植え込んだ後の管理方法を解説しますね。
まだ、こちらの記事を見ていない方は、こちらを見てね。
発根管理に使う土
このポイントは「排水性」と「非保肥性」の2つ。私は、pH(ペーハー)とかはあまり気にしていません・・・
また、グラキリスなどの塊根植物の発根管理において、超重要なのは鉢内の温度と衛生だと思ってます。なので、発根管理に使用する土には、堆肥や崩れやすい土は絶対に使いません。
発根後は堆肥など使ったりします。
なぜなら、塊根植物は暖かい気候で育ち、自ずと気温が高い環境に長時間置かれるが多く、鉢内はとっても過酷でカビや雑菌湧きやすいからです。
なので、水捌けを重視した土と保肥性が低いものを使うことが重要です。
まだ根がなく愛着のあるグラキリスには、虫などが湧きやすい堆肥は避け、排水性を良くしてなるべく無菌状態に鉢内をしてあげることが大切かなと思います。
オリジナル用土の配合比リスト
日向土(通称:ボラ土)が排水性が高く保肥性が低く塊根植物にはもってこい。しかも超硬いので微塵も少ない。
”ひゅうが”土って読むよ。そんな名前のキャラNARUTOにいなかったけ?
日向土も大きさを若干変えて、さらに赤玉を加えることで、通気性と適度な保水性も確保。
赤玉土は、崩れやすくボロボロになって通気性が下がるので、必ず硬質のものを購入してください。オススメは、みんな大好き「通称:三本線」ですね
また、ゴールデン培養土を購入すると黒いペレットが混ざって入ってます。これだけを篩に掛けて使っています。ただこれ、黒いペレットだけは売ってなくバーミキュライト等が一緒になったものしか売ってませんので、手間なので無くても大丈夫!
粘土質の土壌など土の水はけが悪い状態では、根は呼吸ができなくなります。水やりをしても酸素を含んだ水が土を通っていかなくなることと、土が常に湿った状態になり根が空気に触れなくなるためです。その結果、根腐れや病気になります。ゴールデン培養土は粒状(ペレット状)になっているため、土の水はけがよい状態に保たれます。
引用:BOTANICA(ボタニカ)ゴールデン培養土とは?特徴や野菜・観葉植物での使い方をご紹介!
- 日向土(小粒):2
- 日向土(細粒):1
- 赤玉土(細粒):2
- ゴールデン培養土の黒いやつ※無くてもOK:1
この用土もオススメ
ただ、この用土にも弱点があります。それは、量り売りなどがなく、ちょうど良い容量展開がない為、これらを揃えるとベランダや狭いスペースで作業する人にとっては、保管場所に困ってきます。笑
それを解消してくれるのが、最近見つけたエクサノゴさんから出ているこの商品です。
微塵も少なく形崩れしにくく、なんせプロがこだわりも持って造られています。少量サイズからありますので、ベランダなど狭いスペースでも用土作りしなくても、これ一つで事足ります。
僕はエクサノゴさんの土を使う場合は小粒を使用しているよ
発根管理に使う鉢
グラキリスの下準備から用土の作りまで、かなり時間がかかるので、サイズに合った鉢を準備しておきます。
前述した通り、発根管理で重要なのは「排水性」をあげました(あくまでも持論)。ものすごいイイ土を使用していても、鉢内が蒸れやすいものを使うと台無し。
発根管理において、鉢は大事なお家です。なので、快適に根を出してもらうために、通気性がよく排水性もいいものを使用しましょう。
そこで、鉢選びで大事になるのは、スリットや鉢底穴の数や大きさ。発根管理確認をしようと抜いてみると、結構、底の方は湿っていたりしていて、カビが生える原因になりがちです。
ただ、穴が多いのがいいと言うわけでもないと思ってます。なぜかと言うと、後述しますが、鉢内の温度が非常に大切になってくる為、穴が多すぎると温度が上がりにくいです。
黒色の鉢は熱を吸収しやすいので、鉢内が暖まりやすいらしい
おすすめの鉢
いろんな大きさの株があるので、それに合わせた陶器鉢を買うのはコスパが悪い。。なので、私は、安価でホームセンターでも取り扱っているスリット鉢をメインに発根管理をしています。
様々なサイズがあるので、どれかはピッタリくるかも!?
これもオススメだけど・・・
スリット鉢は、どこのホームセンターに行っても必ずといっていほど、置いてあります。ただ、一部の園芸専門店では、フチが厚く、無駄の柄もない、見た目もスマートな黒色のプラ鉢が置いてあります。
基本、鉢底穴が空いていないので、その場で開けてもらうか、自分でインパクトを使って開けて行きましょう。
次に、プレステラです。本当に売っているお店が少ないです。ネットだとかなりの個数から注文をしないといけないです。
大きなスリットもあり、色も黒色で景観もGOOD。見つけたらストック必須です。
グラキリスを植え込む
グラキリスの下処理には、かなり時間を掛けているため、その間に、発根管理に必要な用土や鉢を準備しておくことがベスト。
ここからは、比較的すぐに処理できるかなと思います。ただ、植え込む位置をこだわり出すと時間がかかるかも・・
主根を真下に
主根をなるべく写真のイメージのように、真下にくるようにした方が発根がしやすい感じがします。
主根の位置によっては、見栄えが悪くなるし、経験則で書いた部分なのであまり気にしなくてもいいのかもしれません。
グラキリスを固縛する
植え込みが終わったら、鉢と固縛することをオススメします。
水やりや何かの拍子でぶつかった際、抜けて土も散らかりますし、なんせ根が切れる可能性があります。これには、麻紐をつかったりマスキングテープを使っている人が多くいますね。
ただ、締め付けすぎは要注意です
水やりを行う
最後に、鉢底から綺麗な水がでるまで、灌水し続けます。
土の中に微塵が残っていると、穴に詰まって排水性が落ちますし、最初の灌水は、徹底的にした方がベターです。
植え込んだ後の管理方法
今後の管理で重要なポイントは「水やりのタイミング」「風」「鉢内温度」です。
水やりのタイミングは、週に1回、たっぷり水やりしてあげてください!
但し、ここは、環境によって大きく異なりますので、よく土の状況を見てしっかりと乾いてからやりましょう。
風はこれまで記述してきた通気性・排水性を確保し根腐れやカビの予防するのと、空気を循環させることで植物たちも生き生きしきます。たぶん・・・
鉢内温度に関しては、基本30℃前後あれば発根確率上がります。なので、鉢内温度計が非常に有効になってきます。
ついでに、鉢内温度をあげるアイテム3つ紹介します。夏場や冬場の外気温と相談しながら最適解を探してみてください。
パネルヒーター
迷ったらワット数が大きめのを購入しておくのがいいです。
ヒーターマット
レンズヒーター
これは、カメラの結露防止で使うアイテムですが、発根管理している人は結構持っています。そのまま鉢に巻きつけて鉢内温度を上げてます。
まとめ
今回は、「【決定版】パキポディウム・グラキリスの発根管理方②」として、発根管理にしようする用土から日頃の管理方法をまとました。
下に重要なポイントを纏めました。是非その他、関連する記事も参考にしながら、自分の環境に合った発根管理を楽しんで下さい。
重要なポイント
- 用土は水捌けを重視した土と保肥性が低いものを使うこと
- 鉢選びで大事になるのは、スリットや鉢底穴の数や大きさ
- 主根を真下にして植え込む
- 株を固縛する
- 微塵が出なくなるまで水をやる
- 水やりは週に1回(状況によって判断)
- 風をしっかり当てる
- 鉢内温度を上げる(30℃前後が目安)
今回使用した株が発根しました
今回使用した株ですが、ちょうど1ヶ月経った時に、鉢を落としてしまい発根確認できました。
よかった〜葉っぱがでてると発根している確率あがるのかな